クレオスのMr.ポリッシャーPROをUSB化・回転数無段階化の改造を行いました。
その作り方をまとめておきます。
3Dモデルデータも公開していますので、気になる方は作ってみてください。
この改造によって・・・
- 3Vから5V駆動になることにより、回転数が格段にアップします
- 電池残量によって起きる速度低下がなく、安定した回転数を保てます
- 回転数を無段階切り替えできるようになります
- 押しづらい本体のスイッチを使わずに、ダイヤルでON/OFFできるようになります
もともと3V駆動のものを5Vで動作させているため、モーターに大きな負担がかかっています。これにより最悪 モータが壊れる可能性がありますので、それを了承・自己責任の上、工作してください。
必要なもの
- クレオスのMr.ポリッシャーPRO
現在(2021.5.31)はAmazonには在庫がありませんが、ヨドバシカメラなど多数の店舗で在庫があり、売っています。
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- PWM回路基板
5Vで動作するものでボリューム付のもの。
サイズの制限でAmazonで売っているものならば、なんでもよい訳ではありません。
以下のものならば入ります。
- USBコネクタ
自分はオスのものを使用していますが、Micro-USBでもオス・メスどちらでも構いません。自分に都合がよいUSBのコネクタを用意してください。
- 内部結線用の電線
モーターとPWM回路を繋げるケーブルです。
手元にあるものを使ってください。 - 電池ボックスの端子
ポリッシャー本体の電池の端子とを接触させるための金属です。
目的を達せるならば、どんな金属のものでもかまいません。
自分は、手元にあった電池ボックスの端子を使用しました。
- USB電源ケーブル
2芯のものならば何でもよいのですが、自分はシリコン電線を使用しています。
とても柔らかい電線なので、削り作業中に邪魔になりません。
- 3Dパーツ
以下に置いてありますので、3Dプリンタで印刷してください。
ポリッシャー蓋部分:polisher-usb_v21.stl
ポリッシャー蓋部分の補助パーツ:polisher-usb-sub_v21.stl
印刷の際には、通常のレジンではポリッシャー本体に差し込む際に、ツメ部分が曲げに耐えられない可能性があります。
(造形を変更する前の話ですが)SK本舗の「水洗いレジン(グレー)」ではツメ部分が割れてしまいました。
完成品では、SK本舗の「高靭性レジン(グレー)」を使用しています。
これならばツメが折れずに蓋を着脱できています。
塗装しないならば、黒や白のほうが良いかもしれません。
高靭性レジンを使うと、通常のレジンより造形が太る傾向があるようなので、モデルの外形を削らないと組むことができない可能性があります。
結線図
電池ボックス端子はこんな感じに端子を瞬間接着剤などでくっつける。
ボリュームを付けるとこのような感じ。
ボリュームの横に大きい穴が開いているのは、印刷したモデルの穴位置を間違えていたため。現在公開しているモデルは修正してあるので、この場所に穴はありません。